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Christian Journal

福音主義・キリスト教民主主義に立脚する日刊ブログ

政局まで口出す牧師

列王記には善王としてヨシヤ王が描かれている、アッシリア帝国にも与せず、エジプト帝国にも与せず、聖書の神様であるヤハウエだけを礼拝しようとしたからだ。そう、聖書の中で彼が称えられているのは、反アッシリア政策、反エジプト政策をとったからだ。しかし、彼は若くして死んだ。死んだ理由は少々複雑だ。聖書によればエギプト軍に対しユダ王国の無害通行権を彼が付与しなかったことが死因だというのである。このときに限ってはエジプト軍に自国領内を通過させるという屈辱的な親エジプト政策を受け入れることが神の御心だったと聖書はいうのである。ユダ王国にとって、エジプトもアッシリアも独立を脅かす敵だった。しかし、この時最も危険になる可能性があったのは新興のバビロニア帝国だったのである。そう、エジプト軍はユダ王国を通過した後、アッシリア軍と合流し、連携してバビロニア軍と対決する予定だったのだ。ヨシヤ王が邪魔をしなければ、アッシリアバビロニア、エジプトが三つともが消耗戦をして、ユダ王国は安泰になったはずなのに、この時に反エジプト政策を堅持してしまったがばっかりに、バビロニアを利する結果になり、ユダ王国は彼の死後バビロニアによって滅ぼされてしまう。そう、信仰が厚くても政治オンチが国の滅亡を早めてしまったのだ。

 

 今般、左派系社会運動に熱心に取り組む一部の牧師が反自民共産党と手を組むように野党に働きかけています。これを全くの政治オンチです。自民党が下野したことは過去2回、いずれも非自民勢力が広く連携する一方で当該勢力が非共産を貫いたことによるのです。そうすることで自民党ハト派支持層を取り込むことが出来たからです。しかし、共産党と連携することは自民党が「反共」で結束を堅め、非自民勢力の中でも反共の人たちの離反をまねき、野党勢力がかえって分裂してしまう愚策といえます。かの牧師たちが、共産党との連携を呼び掛けているとの報を本紙でも受けた時、本当に残念に思いました。おそらく自分たちは共産党にアレルギーがない容共的な立場なんでしょう。しかし、それを口に出した時、結果的に反共的な人がどう思うかということを考えられない人たちなのです。政治とはリアリズムであり、自らが得たい結果を得る為にどのような手段をとるか自分の気持ちを訴えるばっかりで、それによって違う考え方の人がどのようなリアクションをするかを想像できない人たちなのだと思いました。これでは、自分の考え方に全く一致する人しかその集団にい続けることができなくなってしまいます。
  それに加えて、戦争法反対、特定秘密保護法反対は、特定の政策に、ご自身のキリスト教的信念から反対されているのですから百歩譲ってまだ良しとしましょう。しかし、共産党を含めた野党連携を呼び掛けるってどういうことですか?これはもう「政策」ではなくて「政局」にまで口を出しているじゃないですか?政治は複雑なのですから教役者の立場のまま政局に口をだしてはいけないと考えます。エジプト無害通行権を認めないことがバビロニアに滅ぼされることに繋がるのが「政局」です。「共産党との連携を呼び掛ける」という政局的な呼びかけが、自民の結束を強め、民主の分裂を惹起し、次の参議院で与党大勝に繋がることがになる・・・。自らも望んでいない結果に自らが招く手助けをしていることに気づかないのでしょうか?具体的には兵庫11区(松本剛明外相が離党した選挙区)と北海道7区(先日離党した鈴木貴子衆議院議員の選挙区)の安保法に反対するクリスチャンたちでさえ分裂させ傷つけることになっていることに気がついて頂きたいです