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Christian Journal

福音主義・キリスト教民主主義に立脚する日刊ブログ

自民党改憲草案の本当危険性(2)

「国在らずんば、人、人足り得ず」という国賦人権説は、徹底的にキリスト教的世界観、価値観と対立します。
キリスト教的世界観というと仰々しくなりますが、要は

・神様を第一とする。

・人は第二とする。

・そして、それ以外を第三以下とする。人以外のあらゆる被造物はどれほど崇高なものであったとしても、人より優先されることもないし、まして神より優先されることもない。

という、世界観です。国賦人権説は、人の上に国が先立つ思想で聖書の世界観ともちがいます。国家がなかろうとも、人は人なのです。エデンの園に国家はありませんでした。しかし、アダムは人でした。創世記を持ち出さなくても、たとえば、どこの国でもない土地で(例えば南極で)どこの国の人でもない無国籍の人を殺せば、どこの国の刑法でも裁かれないことになります。確かに、国賦人権説をとれば、それは罪ではないことになります。この世の法的にはそうなるでしょう。しかし、信仰を持ったクリスチャンの倫理観に基づくなら「それはおかしい!」「ノー」と訴えるでしょう。国家がなかろうとも、国が滅びようとも人はなお構造的に神のかたちを保持した、人足り得るのです。人は人として尊重されねばならぬのです。